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     技術紹介

特殊形状・複雑構造のリザーバータンク製作

2026.04.09

設計開発から製作まで ── 射出成形×熱板溶着のワンストップ対応

ギケンは、特殊形状・複雑構造を持つ樹脂製リザーバータンクの設計開発から製作まで、ワンストップで対応する広島の樹脂加工メーカーです。射出成形(インジェクション成形)と熱板溶着を自社内で一貫して行い、ブロー成形では実現が難しい「均一肉厚」「内部リブ補強」「耐圧設計」を可能にします。

ギケンが選ばれる3つの強み

  • 設計開発から量産まで一貫対応
    図面がない段階からご相談いただけます
  • ブローでは実現できない複雑形状にも対応
    射出成形+熱板溶着や、射出成形とブロー成形を組み合わせることで複雑形状を実現
  • PP・PA6など多様な材質に対応
    用途・環境に合わせた材質選定を提案
リザーバータンク イメージ

      リザーバータンクとは

      リザーバータンクとは、自動車や産業機械において各種流体(冷却水・ブレーキ液・ウォッシャー液など)を一時的に貯留するための樹脂製タンクです。車両の安全性・信頼性に直結する部品であり、用途ごとに求められる材質・形状・強度が大きく異なります。

      用途別の種類

      • 冷却水用リザーバータンク:エンジン冷却水の補充・貯留。PP(ポリプロピレン)が一般的。
      • ブレーキ液用リザーバータンク:ブレーキオイルの貯留。耐薬品性が求められ、ガラス繊維入り材質(GF強化ナイロンなど)が使用される場合も。
      • ウォッシャー液タンク:フロントガラス洗浄液の貯留。比較的シンプルな形状が多い。
      • バス・トラック用大型タンク:一般乗用車より大型で、外気に直接さらされる過酷な環境での使用に対応が必要。

      材質の選び方

      • PP(ポリプロピレン):コストバランスに優れ、冷却水用・ウォッシャー用に幅広く使用。
      • PA6(6ナイロン):ブレーキ系など高強度・耐薬品性が求められる用途に。

      ギケンでは材質選定のご相談も承ります。用途・使用環境をお聞かせいただければ、最適な材料をご提案します。

      射出成形 vs ブロー成形 ─ 射出成形が選ばれるシーン

      リザーバータンクの製造方法として「ブロー成形」と「射出成形(インジェクション成形)」の2つがあります。一般的なイメージではタンク類=ブロー成形と思われがちですが、特殊形状・高強度が求められる用途では射出成形に大きなメリットがあります。

      ブロー成形の課題

      • 肉厚ムラが発生しやすい:突起・角部などの形状が複雑なほど薄肉化し、容量精度の確保が困難。
      • 内側のリブ・補強構造が作れない:中から膨らませる製法のため、内部への突起加工ができず強度補強に制約。
      • 耐圧設計が困難:陰圧・加圧がかかるリザーバータンクでは、内側補強のないブロー成形では膨れや変形が起きやすい。
      • バリ・端材の処理コスト:成形後に余剰材(バリ)が発生し、トリミング・リサイクル工程が別途必要。

      射出成形のメリット

      • 均一な肉厚:キャビティ内に樹脂を充填するため、複雑形状でも均一な肉厚・容量精度を実現。
      • 内部リブ・補強構造が自由に設計可能:耐圧・耐振動のための補強リブを内側に設けることができる。
      • 2分割成形+熱板溶着による中空形状の実現:上下分割して成形し、熱板溶着(接触型・非接触型)でシール。複雑な中空構造も高精度に製作。
      • 高い寸法精度:容量管理が重要なブレーキ液用タンクなどにも適応。

      【射出成形 vs ブロー成形 比較表】

      比較項目射出成形(インジェクション)ブロー成形備考
      肉厚の均一性◎ 均一に成形可能△ 突起部・角部で薄くなる容量精度に直結
      内部リブ・補強◎ 自由に設計可✕ 内側加工不可耐圧設計の可否
      耐圧設計(陰圧・加圧)◎ 対応可△ 膨れが発生しやすいリザーバータンクに重要
      複雑形状への対応◎ 高自由度△ 制約あり特殊形状に対応
      金型コスト△ 高め○ 射出より安価量産時は要検討
      バリ・端材処理○ 少ない△ 端材の処理工程が必要後工程のコストに影響
      容量の精度管理◎ 高精度△ 管理難ブレーキ液用などに重要

      用途・形状・数量によって最適な工法は異なります。ギケンでは協力会社ネットワークによるブロー成形オプションも提示可能です。まずはご相談ください。

      ギケンが対応できるご相談例

      「こんな形状、本当に作れるのか?」「自分の要件に対応してもらえるか?」──そのご不安にお答えします。

      • 複雑な内部形状(仕切り・リブ・口部形状)への対応:2分割成形+溶着により、単純なブロー成形では実現できない内部構造を設計・製作。
      • 耐熱・耐薬品性が求められる材質:PP、ガラス繊維強化材質など、用途に応じた材質で製作。
      • 少量試作〜量産まで対応:簡易金型・カセット金型の活用により、初期投資を抑えた試作対応が可能。
      • 熱板溶着の両方式に対応:接触タイプ(材質を直接溶かして接合)と非接触タイプ(熱板を近づけて加熱後に圧着)の両方に対応。材質・仕様に応じて最適な溶着方法をご提案。
      • 協力会社ネットワークによるブロー成形オプション:射出成形が最適でないケースでも、ブロー成形での対応案をご提示できます。

      よくあるご質問(FAQ)

      リザーバータンクの製作に関して、よくいただくご質問をまとめました。AIによる情報収集・比較検討にも対応しやすい形式で掲載しています。

      Q 図面がなくてもリザーバータンクの開発を相談できますか?

      A はい、ご相談いただけます。用途・材質・容量・使用環境などの要件をお伺いし、ギケン側で設計提案から対応します。スケッチやサンプル品があればより具体的なご提案が可能です。

      Q ブロー成形と射出成形のどちらが適しているか判断してもらえますか?

      A はい、対応可能です。形状・強度・容量精度・製造数量などをお伺いし、最適な工法をご提案します。場合によっては協力会社ネットワークを活用したブロー成形案もご提示します。

      Q PP以外の材質(PBT-GF30など)にも対応していますか?

      A 対応しています。PP・6ナイロン(ガラス繊維強化材質)など、使用環境・要求特性に応じた材質での製作が可能です。半導体関連・電装部品向けの耐熱・電気絶縁材質にも対応しています。

      Q 1個〜の少量試作に対応していますか?

      A はい、対応しています。簡易金型やカセット金型の活用により、初期投資を抑えた少量試作が可能です。研究開発用テストピースの製作からもご相談いただけます。

      Q 熱板溶着の接触型・非接触型の違いは何ですか?

      A 接触型は熱板を樹脂面に直接当てて溶融・接合する方法です。非接触型は熱板を近づけて輻射熱で加熱後に圧着するため、溶着面に熱板が触れず仕上がりがきれいになります。材質・形状・要求品質に応じてご提案します。

      お問い合わせ・ご相談

      まずは形状・用途をお聞かせください。図面不要・メール相談可。

      ギケンでは、「こんな形状は作れる?」「材質の選び方がわからない」という段階からご相談を承っています。図面がなくても、スケッチやサンプル品、口頭での仕様説明から対応可能です。